Up 「ネットワークのロジック」の概念 作成: 2008-11-10
更新: 2008-11-10


    情報システム管理は,マニュアルを引いて行うのではない。
    マニュアルなど作ろうとしたら,たちまち情報量の爆発が起こってしまう。
    管理者は,その都度<論理計算>をする。
    <論理計算>は,生成である。一方,マニュアルは外延の網羅である。
    マニュアルが成り立つのは,外延が小さい場合。

    何かを扱おうとすれば,それの論理を知らねばならない。
    情報システムの管理を担当しようとするならば,情報システムの論理を知らねばならない。

    情報システムの論理は,形式言語の論理である。
    システム障害も,論理的な出来事である。 ──システムは論理的に動いている。ただその動きが,自分の想いのものではないというだけのこと。

    システムの設計・運用も,トラブル対策も,作業の中身は論理計算である。
    翻って,自分が知っている論理の埒外のものは,お手上げとするのみ。

    情報システム管理を向上させるとは,使える論理の幅を増やしていくということ。
    情報システムの管理者になるとは,情報システムの論理を勉強する者になるということである。