Up 「トラブル対応」をアウトソーシングできるのか? 作成: 2008-11-13
更新: 2008-11-13


    管理者がネットワーク障害を知るのは,多くの場合,ユーザが自分のPCにおける不具合を管理者に訴えてくることによってである。 それは,「ネットにつながらない」とか「メールができない」とか「通信にすごく時間がかかる」といった訴えである。 そしてこの訴えに対応する中で,ネットワーク障害の様相が見えてくる。
    ユーザの訴える不具合が同じでも,障害の原因・障害の大きさはまちまちである。 障害の深刻度は,ユーザが訴えてくる不具合の内容からは判断できない。
    よって,管理者は,ユーザのトラブルには,それがどんなに小さなことに見えても,逐一対応していく。

    管理者のアウトソーシングは,この「トラブル対応」のアウトソーシングである。
    「ネットにつながらない」「メールができない」「通信にすごく時間がかかる」を訴えたらすぐにかけつけてくることが,これの契約内容になる。

    契約相手は,個人ではなく,企業である。そして,安全・信頼性を考えて,割と大きめな企業になる。
    そのような企業は,<技術者派遣>をアウトソーシングの形にする。 クライアントは「管理者」の派遣を企業の担当窓口に依頼し,企業は技術者を手配し派遣する。

    「訴えたらすぐにかけつける」をこの業務形態で実現することは,簡単なことではない。
    アウトソーシングを考えるときは,この点の精査が必要になる。