Up 倫理・道徳の教育 作成: 2006-11-05
更新: 2006-11-05


    倫理・道徳の教育は,「訓話を垂れる」ではない。
    訓話を垂れてひとが道徳的になるなら,世話はない。

    先ず,つぎのことを理解しなければならない:
      倫理・道徳は,弱者が相憐れむ態から出てくるものではない。
      倫理・道徳を持つことは,強くなることと同じである。

    実際,強くなるとは,自分の弱さを発見・確認しそれを乗り越えること,そしてこれを続けていくこと。 弱さを知り,乗り越えようとするので,弱さのもたれ合いで群れる者たち (「卑劣・下劣」な者たち) には加わらないし,それを斥ける。 ──これが「倫理・道徳が持たれている」状態である。

    特に,「修行」が,倫理・道徳を身につける学習スタイルということになる。

    そこで,倫理・道徳の教育は,つぎのものになる:
      <教師=強い者>が,<生徒=弱い者>に,修行を課す。

    <教師=強い者>の条件満足さえ,学校にとってきつい課題。
    さて,学校は倫理・道徳の教育を行うことができるか?