Up 「思考停止・本末転倒」の押さえ 作成: 2006-04-08
更新: 2006-04-08


    失敗したときは,異常な精神状態になっている。正常な考え方ができない。
    思考停止状態になって,本末転倒を容易に犯す。

    実際,「思考停止・本末転倒」は,もともと意識の対象に及び難い問題であるので,普段から「本来かくあるべし」「本末」の考えをきちんと形成している必要がある。

    例えば,教育現場では,「成績評価」の問題がある。
    わが国の教育風土には,成績が簡単にねつ造・偽造される傾向がある。「温情」「面倒」「その場をしのぐ」が,成績のねつ造・偽造よりも大事なことにされる。
    これは本末転倒であるが,教員の意識には定着していない「本末転倒」である。よって,成績評価に関する失敗の場面では,適切に対応できなくなる。パニックになって,本末転倒をやってしまう。

    また,失敗の場面で本末転倒が起こりやすい問題の例として,学生の権利と義務の問題を特に指摘しておきたい。 学生の権利と義務の問題では,平生から本末転倒が観察される。このような状態では,失敗が起こったときの危険は計り知れない。
    (学生の権利と義務の問題については,別に述べる。)