Up 学生の不勉強 ─「しない」のではなく「できない」 作成: 2007-04-17
更新: 2008-02-05


    勉強しない学生がいる。
    「勉強しない」が気持の問題なら,精神論が勉強に向かわせることに効く。 しかし,この「勉強しない」には,「勉強できない」が混じっている。
    「勉強できない」は能力の問題であり,精神論は解決にならない。

    能力的な「勉強できない」は,カラダのシステム的な問題である。
    すなわち,つぎのような体力的な問題ではない:
      「千本ノック」に 20本でやめるのは,「しない」のではなく「できない」。


    わたしたちの社会の「成長」観では,学生はつぎのようでなければならない:
      勉強しなければならない」の思いは,勉強行動に進ませる。
    しかし,「勉強しなければならない」が勉強に転じない学生がいて,これがここで謂う「勉強できない」学生である。

    「勉強できない」は,精神病のようなものではない。単純に成長不全 (「幼児のまま」) である。
    そこで,自然につぎの考え方も出てくる:

      「社会状況──特に,学校教育の状況──が,このような成長不全を起こりやすくするものに変わってきている。」