Up 「主題理解」に必要な学問に入る 作成: 2007-07-07
更新: 2007-07-07


    what, why の問いに対しては,ひとは必ず降参する。
    なぜか?
    ひとの生活では,「what, why を問う」は習慣として無い。「what, why を問う」はきわめて稀なことになる。

    実際,「what, why を問う」は,学問の領分になっている。


    主題を理解するとは,what, why の問いに答えられるようになるということ。
    したがってこれは,学問に入るということである。

    算数を学習する小学生は,算数の主題を学問しているのではない。
    そこで,小学生のアタマのままで授業しようとする授業初心者は,「算数の主題を学問したことがない」者である。 よって,「わかっていないことを授業しようとしている」者である。


    学校教員養成課程では,学生に「教科の主題の学問」を課す。
    例えば,学校数学に対応して専門数学の学習を課す。

    ただし,学生は,なかなか専門領域の学習の意義を得心することができない。 多くの者が,「卒業要件・免許要件を充たす」の感覚で専門科目を履修している。
    だれが問題か?といえば,専門科目の授業担当者。
    虚学ではなく実学を!」「社会人教員にシフト」みたいな見当違いの声が起こるのも,専門科目がうまく行われていないからだ。