Up | 「トコロテン方式」 | 作成: 2006-11-01 更新: 2006-11-01 |
追試・再試という装置をつくって,試験の不合格者を出さない。 著しくは,授業に出てなくとも単位を出したり,他のことをさせそのかわりに授業の単位を出したりする。 「入るは難く出るは易い」ということで,(これとは逆の) 欧米の大学と対比されてきた。 また,「とにかく押し出してしまう」ということで,「トコロテン方式」と呼ばれてきた。 めちゃくちゃであるが,これには (1) ほんとうにめちゃくちゃと,(2) ひとつの大学教育観に基づく<まじめ>の2つがある。 ──「めちゃくちゃ」は,「学生を落としたら後がめんどう」とか「落としたらかわいそう」。 「まじめ」は,「大学の勉学は,単位がどうのといったものではない」。
わたしは学生のころ授業がわからなくて結局自分でやり直すタイプだったので,「授業に出る暇があったら勉強しろ」はけっこうしっくりくる。 ただしいまは,次の理由で,成績評価は厳格である:
実際,教師,医者,裁判官など,人の命をあずかる資格を出す大学/課程が「成績不良者救済」などやったら,社会はたまったものではない。 |