Up | レアアースのマテリアルフロー | 作成: 2024-03-10 更新: 2024-03-10 |
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元素 | 主要用途 | |
Ce | セリウム | 研磨剤、自動車用排ガス触媒、鉄鋼・Al添加剤、ガラス添加剤(UVカット他)、FCC触媒、蛍光体、ニッケル-水素電池 |
La | ランタン | FCC触媒、光学レンズ、ニッケル-水素電池、鉄鋼・鋳造添加剤、蛍光体、研磨剤、セラミックコンデンサー |
Nd | ネオジム | ネオジム磁石、FCC触媒、ガラス添加剤、ニッケル-水素電池、セラミックコンデンサー |
Y | イットリウム | ジルコニア安定剤、蛍光体(赤)、光学ガラス |
Pr | プラセオジム | 磁石、セラミックタイル発色材(黄)、ガラス着色剤(緑)、セラミックコンデンサー |
Gd | ガドリニウム | 磁石、光学ガラス、蛍光体(緑)、放射線遮蔽材(医療用、原子炉、他) |
Dy | ジスプロシウム | ネオジム磁石 |
Sm | サマリウム | サマリウムコバルト磁石 |
Er | エルビウム | ガラス添加剤 |
Eu | ユウロピウム | 蛍光体(青・赤) |
Tb | テルビウム | 蛍光体(緑) |
マレーシアは,精錬が目的で輸入し,精錬したものを製品として輸出。
日本は,精錬が済んだ製品を輸入。 |
「フランス 8%」とあるのは,フランス国内でレアアースの生産をしているわけではなく,レアアースを商うフランス企業から購入しているということ。 |
日本の年間レアアース輸入量は,純分で「合計 39,177t」の「21%」,即ち 8227t。 この量を算出するために採掘する岩石量を,大雑把に計算してみる。 「中国南部のイオン吸着鉱 (全岩REE濃度平均800ppm、抽出率50~100%)」をモデルにして,抽出率を 平均 75% とすると,8227tに対応する採掘岩石量は,
= ( 8227 ÷ (800 × 75 ) ) × 108 = 1.37 × 107 = 1370 万t この量がそっくり岩石廃棄物量になる。 岩石廃棄場は既にサバクであるから,岩石廃棄物の追加はサバクの拡大である。。 そしてこれに,露天掘りした分だけ,サバクが加わる。 こうして,日本のレアアース需要の代償は,1年に<岩石廃棄物 1370万t以上>相当のサバク拡大。 このサバク化を他国に負わせられていることに,感謝すべし。
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