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「無くてはならない」に騙される

作成: 2024-03-07 更新: 2024-03-07

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レアメタルの輸入に加担することが自分の生業に含まれている者は，レアメタルを「無くてはならない」もの に見せ掛けようとする。 「産業の生命線」に見せ掛けようとする。 ひとは彼らに騙される。 レアメタルが何かを知らないからである。 そして，レアメタルが何かを知ろうとすることはないからである。 「無くてはならない」は，騙しである。 人が作為した物で，無くてはならない物は存在しない。 なぜ？ それが出現する前にも，人の生活は存在していたからである。 「無くてはならない」物が無くなったら，人は新たなやり方を始める。 それだけのことである。 ひとは，「無くてはならない」物と心中することはない。 「無くてはならない」物は，無くなって，無くてもよい物になるのである 日本は，レアメタル生産を他の国にやらせ，自分は「御免被る」で済ませている。 レアメタルが日本に入って来なくなり，「自分でレアメタル生産をするか・しないか」の二者択一になったときは，「しない」を択ることになる。 かように，レアメタルは「無くてはならない」ではないのである。