Up | 「脱炭素」産業は貧乏国をサバク化する | 作成: 2024-03-08 更新: 2024-03-08 |
「脱炭素」は,電力を大量消費し,そしてレアメタルを大量消費する。 この大量消費をどうやって可能にするか? 前者は,自国に原子力発電所を増設することで,これができるようにする。 後者は,他国にレアメタルを大量生産させることで,これができるようにする。 レアメタル生産は,なぜ自国でなくて他国なのか? 人・自然・環境に対する破壊・汚染になるからである。 このような労働を引き受ける者・国はあるのか? 都合のよいことに,ある。 貧乏国の貧乏人である。 貧乏な者・国は,仕事を選べない。 レアメタル生産の労働を促せば,これを引き受ける。 貧乏であることは,体を害することである。 貧乏に回ってくる仕事は,ひとがやりたくない仕事であり,特に体に悪い仕事だからである。 一方,「貧乏の子沢山」というのがある。 貧乏労働力はつねに供給される。 しかし,「貧乏の子沢山」は人について言えることである。 国は子を産むわけではないから,体を壊していく一方。 その「体を壊す」は,レアメタル生産の場合は,サバク化である。 レアメタル生産は,土地を荒らし汚染し,不毛にするのである。 こうなるのは,貧乏の定めなのか? 定めである。 どうしようもないことである。 なぜか? 貧乏国にレアメタル生産をさせている先進国は,「脱炭素」を「正義」にして,これをやっているからである。 その先進国の国民は,「脱炭素」ハイテク製品を買って「エコ」に貢献していると思っている。 無知な者の正義感ほど,たちの悪いものはない。 よくよく吟味すべし。。 正義は,つねに無知の正義である。 なぜか? 正義を真似れば,それだけで立派な社会人・国民になれるからである。 無知は問題にならないからである。 ひとが正義にとびつくのは,そして社会がコンプライアンス社会になってしまうのは,これが理由である。 しかしこの正義/コンプライアンスは,資源の大食らいである。 先進国の正義/コンプライアンス自己満足のために,貧乏国が餌食にされる。 先進国の国民でいることに感謝すべし。 |
註: | 「採掘・選鉱」にある豪州・米国が自国民からの「自然破壊・環境汚染」の批判を免れているのは,人の居住地から離れたサバクで採掘しているため。 |