Up 歴史改竄 : 要旨 作成: 2021-06-22
更新: 2021-06-22


    権力は,<保身>がダイナミクスである。
    己を脅かすものに対しては,これの駆除・抹殺に進む。
    駆除・抹殺を行う力があるからである。
    権力とはこういうものである。
    是非を論じることではない。

    この権力は,歴史の改竄を行うものになる。
    駆除・抹殺は,隠さねばならないか,合理化せねばならないからである。


    この歴史改竄に対し,ひとはつぎのような物語をつくってきた:
    • 駆除する役の者が,壺に納め封印するという方法を用いる。
      後世,封印の意味を知らずにこれを解いてしまう者が現れる。
    • 消し去る役の者が,これを密かに隠し,謎の文書・地図や言い伝えを残す。
      後世,謎解きに成功してこれを発見する者が現れる,
    • 殺す役の者が,相手をこっそり逃がす。
      後世この子孫が表舞台に現れる。
    小説・漫画・映画は,こんなストーリのものが満載である。

    ここで問題。
    駆除・抹殺では,なぜ中途半端がやられてしまうのか?

    それは,駆除・抹殺の役が回ってくる者──役人──は,ダブルバインドの者だからである。
    駆除・抹殺しようとするものを,無くすにはもったいないものと思う。
    そこで,後世に発見されるようにする。


    ちなみに,いま行政は,新型コロナ禍を合理化する歴史改竄をやっているところである。
    しかし役人はダブルマインドの者であるから,不都合な事実は駆除・抹殺するのではなく,封印処置 (マル秘扱い) するとか,事実を探そうとする者にはそこに至れるようにしている。
    首長は「専門家」に騙されて「第○波」を叫ぶ者であっても,役人は「第○波」を虚偽として示すデータ──陽性検査数対陽性反応者数比──をきちんと残す者である。