Up 正義に洗脳 : 要旨 作成: 2021-06-21
更新: 2021-06-21


    ひとは,正義を言う者に抗わない。
    これは,洗脳されてこうなったものである。
    「正義は分析無用であり,ただ受け入れるべし」を,洗脳されてきた。

    権力は人の正義を定め,義務教育でひとをこの正義に洗脳する。
    そしていまは,大学も正義を分析しないところである。
    「倫理・人権」科目は,いまの大学の必須科目である。


    正義に異論を立てない/立てられない者──異論を立てるという概念をもたない者──が多数派になる社会は,声高に正義を唱える者 (クレイマー) の言うがままになる社会である。

    現前のコンプライアンス社会は,対クレイマー適応仕様の畸形社会である。
    この畸形社会は,正義に対する沈黙がつくったものである。


    「学校は勉強するところ」と言うとき,この「勉強」の意味は「正義を立てて圧してくる力に対し,理論武装を以て応えられるようにする」である。
    ところが,学校教員は「勉強」の意味を知らない。
    彼らは,社会への適応能力 (周りとの同調能力) をつけることが勉強だと思っている。
    どうして?
    彼らは,社会 (周り) を正義にする者だからである。

    かくして,「学校は正義に洗脳されるところ」となる。
    実際そうなっているわけである。


    学校教員は正義に洗脳された者がなる。
    「学校は正義に洗脳されるところ」は,スパイラルダイナミクスを以て,強化される一方となる。

    今日,義務教育の不登校は特別なことでなくなっているが,「学校を見限る」の不登校であれば道理がある。