Up 食品の放射線基準値 作成: 2011-03-27
更新: 2011-03-29


    2011年3月27日19時25分, 朝日新聞

    放射性物質の基準「厳格さ求めすぎ」 民主・岡田幹事長

     民主党の岡田克也幹事長は27日、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる放射性物質の基準値について、「少し厳格さを求めすぎている」と述べ、風評被害を招かないためにも見直しが必要との認識を示した。青森県八戸市で記者団に語った。

     現在適用されている食品衛生法の基準値は暫定的な数値で、食品安全委員会が体内に取り込んでも健康に問題がない数値について議論している。岡田氏は「心配ないものは心配ないときちっと言えることが必要だ。科学的な厳格さを求めすぎれば風評被害になる」と指摘した。



    2011年3月29日0時18分, 朝日新聞

    食品の放射線基準値「厳し過ぎ」 8知事が見直し要望

     東京、千葉、茨城、栃木、群馬5都県の知事は28日、枝野幸男官房長官と蓮舫・食品安全担当相を訪ね、現状の暫定基準値は「非常に厳しい基準だ」として、食品安全委員会の評価に基づく新たな基準づくりを急ぐよう求めた。福島、埼玉、神奈川の知事も加わった8知事でまとめた緊急要望書も手渡した。

     知事たちは、農産物の出荷・摂取制限についても、基準値を下回った場合は解除を急ぐとともに、制限方法を県単位ではなく一部地域にとどめる形に変えるよう求めた。

     蓮舫氏への要請後、大沢正明群馬県知事は報道陣に「風評被害がひどい。数値が下がったのにいつ解除してくれるのか、しっかり示してほしい」と述べた。石原慎太郎東京都知事は「日本一の消費地の東京でもモノが足りなくなり、上がってきている。県単位でバサバサ切るのではなく、政府はもう少しきめの細かい措置をとってほしい」と語った。



    2011年3月29日12時22分, 朝日新聞

    食品衛生法の放射線規制値「見直し必要」 戦略相が見解

     玄葉光一郎国家戦略相兼民主党政調会長は29日午前の閣議後の閣僚懇談会で、農産物の出荷停止や摂取制限の目安となる食品衛生法の放射性物質の暫定規制値について「国際比較でも厳しすぎる。このままだと何も食べられなくなってしまう」と述べ、見直しが必要との認識を示した。

     玄葉氏は、原発事故の影響で農畜産品の出荷停止や摂取制限が相次いでいる福島県の選出。閣僚懇では「規制値が安全に勝りすぎている」と述べ、政治判断で緩和するべきだと訴えた。民主党の岡田克也幹事長も同様に見直しを主張しているほか、食品安全委員会も議論を始めている。