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川島 (1933), pp.893
次に最も苦心せるは用水問題にして,當所附近には美唄川及其支流一の澤あれ共、何れも常時の水量少なきのみならす、其水利権は何れも既に灌慨用として他人の手に存し、之れを利用する事能はず,
依つて差向は,兎も角將來發展の場合に於ける選炭用水並に從業員の飲料水に引當つべきものなからんか、
當所發展上の一大支障たらん事明かなりしを以て,何等かの方法を講ぜざるべからざる次第なりしが,當時北海土工組合は水田灌慨用水引用の爲め敷萬町歩に灌水すべき一大灌概溝の工事なりしを以て,同組合に加入し、一個分即ち毎分60立方尺の使用灌を得,用水に付將來懸念なからしむる事を得たり。
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- 引用文献
- 川島三郎「美唄の探炭計晝に就て」, 日本礦業會誌, Vol.49 (No.584), 1933., pp.887-909.
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