Up コンティニュアスマイナー 作成: 2024-01-18
更新: 2024-01-25


    コンティニュアスマイナー continuous miner
      『世界大百科事典』, 1988,「採炭機」
    残柱式採炭法で用いられる採炭機の代表的なもので,垂直面内を循環するエンドレスチェーン数本を重ねた切削部と,積込運搬装置とを備え,クローラーで走行する形式の採炭機をいう。
    アメリカやオーストラリアの炭鉱では最も普通に用いられている採炭機であるが,日本では北海道の釧路炭鉱で用いられているだけである。
    1946年に出現したときは,エンドレスチェーンに一定間隔で刃物(カッターピック)がとりつけられていたが,最新式のものは,チェーンで駆動される切削部先端のディスクに刃物がとりつけられている。
    切削部を油圧ラムで上下させ,クローラーで機体を前進させて採炭を行う。
    切削された石炭は,機体前部のかき寄せ式積込装置で,機体中央を貫通するチェーンコンベヤ上にかき込まれ,さらに機体後方のコンベヤに送られて,シャトルカーなどに積みこまれて搬出される。
    全高1m,全長10m,全幅2.5mで,電力によって駆動される。
    採炭能力は毎分4〜6t,走行速度毎分12m程度である。