Up 商品経済で生きる 作成: 2024-04-19
更新: 2024-04-19


    現代人の<生きる>は,<商品経済で生きる>である。
    それは,サービスを売って金を得るという生き方である。

    雇用されて給料を得るのは,サービスとして労働力を売っているわけである。
    食糧は店で買うものだが,これは店がサービスとして食糧を売って金を得ているわけである。


    商品経済は,<サービスを売って金を得る>が循環するシステムである。
    そして,<サービスを売って金を得る>が循環するためには,必需品でないものも売れるのでなければならない。

    無くて済むものを買わせようとするのは,無理がある。
    しかし,自分が売るサービスをひとが買ってくれないと,生きられない。
    そこで,サービスの内容と売り方を,いろいろ工夫する。
    売れないと生きられないのだから,工夫は切羽詰まったものになる。

    商品経済は,<無くて済むものを無理矢理買わせようとして切羽詰まる>が,ひとの生き方になる。
    だから,商品経済で生きることは,ストレスが大きい。


    切羽詰まると,何をするようになるか?
    <騙して売る>をするようになる。
    実際,商いは,詐欺と連続している──境目が無い。