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時事ドットコムニュース, 2020-08-10
欧州、広がる反マスク
「自由の侵害」と反発―新型コロナ
【パリ時事】新型コロナウイルスの感染が再び拡大している欧州で、政府のマスク着用義務化に反発する動きが広がっている。賛同者の多くは「ウイルスを防ぐ効果はない」と主張し、ドイツや英国でデモを実施。フランスでもデモ開催が呼び掛けられており、当局は警戒を強めている。
マスク戦争勃発?なぜアメリカ人はマスクを嫌がるのか
マスク反対派の多くは、マスクを着用するかどうかは個人の自由だと主張。「暑い」「息ができない」などの理由も挙げる。
ベルリンでは今月1日、約1万7000人がマスクを着けずに、「われわれの自由が侵害されている」などと書かれたプラカードを掲げて行進。参加した男性はロイター通信に、「私たちを奴隷にするマスクは消え去るべきだ」と訴えた。
独連立政権の一翼を担う社会民主党のエスケン共同党首はツイッターで、「彼らは私たちの健康だけでなく、パンデミック(世界的流行)対策の成功までも危険にさらしている」と懸念を表明した。
パリでも同様のデモがインターネット交流サイト(SNS)を通じて呼び掛けられている。仏メディアによれば、「マスクがウイルスから守ってくれるという考えは、水着を着て水に入れば体がぬれないという考えと同じだ」と主張する人の動画がSNS上で拡散された。
政府に対する不信感もマスク反対の大きな理由の一つだ。マクロン仏政権は感染拡大当初、「マスクは感染防止に意味がない」と述べ、品不足に対する国民の不満をかわしていた。しかし、その後は、公共交通機関や屋内の店舗でのマスク着用を義務化。パリ市をはじめ、人が多く集まる場所では屋外でも義務化する自治体が増えている。
マスク反対派の弁護士は今月、仏メディアに「政府の言うことは一貫しておらず、信用できない」と吐き捨てるように語った。
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時事ドットコムニュース, 2020-08-30
独仏英でコロナ規制反対デモ マスク義務化に抗議
【ベルリンAFP時事】ドイツや英国、フランスで29日、新型コロナウイルス対策の新たな規制に反対するデモが行われた。国民の不満と折り合いをつけながら、次の感染拡大とどう闘うか、各国が頭を悩ませている。
欧州各国では最近、感染者が再び増加に転じつつある。しかし、これ以上の経済への打撃には耐えられない。今年前半に行ったロックダウン(都市封鎖)は避けつつ、マスク着用義務化など細かい規制の強化で封じ込めを探っている。
ドイツでは29日、首都ベルリンのブランデンブルク門前に約1万8000人が集まった。
市は当初、2万人近い参加者が1.5メートルの社会的距離を維持するのは困難とデモを認めなかった。デモの趣旨から参加者はマスクもしないと警戒した。
ところが、28日になって一転。裁判所は、デモ参加者が社会的距離を「故意に無視」する意図は確認できないと判断し、開催が認められた。
それでも、警察は29日、最終的にデモを強制解散させた。「繰り返し呼び掛けたが、大半は(社会的距離を)守っていない。やめさせる以外、選択肢はない」と理解を求めた。
怒った参加者は石や瓶を投げて抵抗。極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)のスローガン「メルケル辞めろ」を連呼した。ベルリン在住というスキンヘッドの男性(43) は「私は極右の支持者ではない。基本的自由を守るためにここに来た」と訴えた。参加者約300人が逮捕された。
ロンドン中心部トラファルガー広場にも約1000人が集結。
「医療を隠れみのにした独裁をやめろ」「ワクチン強制接種反対」「マスクは猿ぐつわだ」と繰り返した。
パリでは約300人が集まり「屋外でマスクをする効果は科学的に証明されていない」とマスク着用義務化に反対した。
しかし、取り囲んだ警官から次々、マスク未着用を理由に135ユーロ(約1万7000円)の罰金を科された。
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デモの効用は,「自分の同類がいる!」タイプの元気をひとに与えることである。
それ以上でも以下でもない。
元気は大事である。
しかし持続しない。
ひとは,デモに騙される。
デモの規模が大きいと,世の中が動いているような錯覚をもつのである。
実際は,デモ自体は力ではない。
直近では香港の民主化デモが好例になる。
デモは,《集まって,デモして,解散して,もとに戻る》である。
しかも,ひとがデモをすれば,イデオロギーのデモになってしまう。
イデオロギーは,別のイデオロギーと対立するだけのものである。
上の記事に見えるスローガン/シュプレヒコールのレベルでは,箸にも棒にもかからない。
マスク強制に対しては,「根拠が無い」を返してもダメなのである。
「無意味」を説けるところまで行かねばばならない。
「無意味」を説くのは,サイエンスである。
肝心なのは,サイエンスである。
マスク強制への反対は,理論武装を要し,そしてその理論はイデオロギーではなくサイエンスの理論である。
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