|
文春オンライン, 2021-07-28
西浦博教授 医療崩壊すれば「パラリンピック中止」提言も
7月27日、東京都は2848人と過去最多の新型コロナウイルスの新規感染者数を記録した。西浦氏が言う。
「前週比で増加率約1.3倍が続けば、東京の感染者数はパラリンピック開幕直前の8月21日には5235人となる。経験したことのないスピードで、今後も感染者数が増えていくことが予想され、次々と一般病床が埋まっていきます。都は『確保病床数』を約6000床と発表していますが、この病床はすぐに使えるわけではありません。実際にすぐ患者を受け入れられる一般病床は2600床ほどで、既にこの病床数は超えてしまいました」
これからは入院調整中の患者や、自宅療養者が増えていくことになるが、ここで想起されるのが、第四波の大阪府の惨状だ。病床が逼迫し、一時、患者のうち入院できた人の割合を示す入院率は10%を下回ったという。待機中に亡くなった患者も多い。西浦氏はこう危惧する。
「第四波の大阪のように、どこの病院のベッドも空いていない状況になったならば、オリパラ関係者の間で重症患者が出たとしても受け入れられません。もちろん一般市民の命も、危険に晒すことになる」
止まらない感染拡大に、西浦氏はこう懸念している。
「医療崩壊に近づいた時は、躊躇なく『いますぐ中止しないと危ない』と提言しようと、関係する医師や専門家では申し合わせています」
‥‥‥
|
|
|
NHK, 2021-07-30
東京コロナ新規感染者の試算 8月は1日5000人超に
京大・西浦教授ら
‥‥
今のペースで増え続けると8月中旬 1日5000人超
東京都の感染状況の今後について、西浦博教授らのグループはシミュレーションを行い、28日、厚生労働省の専門家会合で示しました。
試算では、東京都の1日の新規感染者数を前の週の同じ曜日と比較して現状の水準を参考に1.4倍のペースで増え続けると仮定しました。
その結果、東京都では8月11日には5000人を超える1日5027人という結果になりました。
その後も同じペースが続くと、来月26日には1日1万643人に上る計算になったということです。
入院患者 8月には6000人超の予測も
グループでは、7月21日までのデータをもとに、東京都の入院患者などの今後の推移についても試算を行いました。
試算では、1人が何人に感染を広げるかを示す実効再生産数を、変異ウイルスの感染力の強さなどを考慮して今の時点で「1. 5」と仮定し、今後、実効再生産数が10%しか減らなかったとしました。
その結果、東京都の入院患者数は8月9日の時点で6000人を上回るという計算になりました。
さらに、今後の実効再生産数が、ことし4月に出された緊急事態宣言の際と同じ程度の効果を想定して30%減少したとしても、入院患者数は減少傾向にまではならず、8月10日には4000人を超える結果になったということです。
|
|
陽性検査で陽性反応が出た者──「陽性者」──を,マスコミは「新規感染者」と言う。
これは,西浦博の類の「専門家」の威を借りてこう言っているわけである。
西浦のロジックは,「実効再生産数推定」である。
これは,新規感染拡大モデルであって,「二次感染がこんなぐあいであれば,新規感染者数はこんなふうに推移する」を計算する。
西浦は「陽性者」を「新規感染者」にする者なので,陽性者数の増減を二次感染の速度に読むことになる。
そこで,陽性者増になったら,マスコミに登場して感染拡大の危機を唱え緊急事態を煽る,となるわけである。
「実効再生産数推定」の計算式は,ごく単純である。
実際,「陽性者」が増加した7月下旬時点の東京の「感染拡大」を計算すると,つぎのようになるというぐあいである:
実際は,もちろんこんなふうにはならない。
西浦の間違いは,発症や検査陽性を「新規感染」だと思っていることである。
(真面目にこう思っているらしい。)
そしてマスコミは,「新規感染」を受け取って,緊急事態を盛んに煽る。
実際,記事をつくるためには,事件をつくらねばならない。
平常では困るのである。
ひとは既に,感染 (ウイルスが体に付いて繁殖) を経過している。
インフルエンザの例にならえば,新型コロナは感染が発見されてからのごく短い間に感染が一気に拡大したことになる。
実際,札幌なんかは,雪まつりが感染拡大の大きなドライブになった。
東京だったら,通勤電車で一発感染である。
新型コロナウイルスの感染は空気感染である。
箱の中だと,居るだけで感染する。──つり革から感染するのではない^^
新型コロナは,かかってしまうしかないのである。
いまの時期の発症は,以前の感染の「ぶり返し」というものである。
そして「陽性者」は,検査すればいくらでも見つかるというものである。──逆に,検査しなければ減る。
東京都の陽性検査数・死亡数推移 (2021年9月24日まで)
ひとはこれからも西浦の類に騙され続けるだろうか?
騙され続けるのである。
日本人にとってマスクは,いまやパンツと同じになった。
彼らは,いつまでもマスクを外せない自分を恥じないでいられるために,騙され続けることを必要とするのである。
よくよく吟味すべし。
だれもかれもが,引っ込みがつかない体になっている。
実際,これが「馬鹿な戦争」の絵図なのである。
|