Up | ブレークスルー死亡はどれ程? | 作成: 2022-02-05 更新: 2022-02-05 |
新型コロナ死亡者個々に対しワクチン接種の有無を記録することは,厚労省の仕事のうちである。 データは当然作成している。 ただ公表しないだけである。 実際,ワクチン接種を推進している立場で「ブレークスルー死亡」なんか言えない。 日本国の情報開示の意識はまだまだこの程度である。 しょうがないので,外国にあたってみる。 これが見つかった: ただし,最も知りたい「死亡者の何%がブレークスルー死亡か?」は,Excel 形式のデータをダウンロードして,自分で計算しなければならない。 ところが,それをやってくれているサイトも見つかった: そこに載っている年齢群別グラフでは,「ブレークスルー死亡」の傾向が見えてくるのは,50歳以上。 実際,新型コロナ死亡者の年齢群分布は,日本もアメリカも同じで,年齢に対して指数関数的増加になる ( 年齢群別死亡数の国際比較 )。 よって,「ブレークスルー死亡」の傾向が見えてくるのが 50歳以上というのは,妥当なところである。 で,つぎがそのグラフになる (部分的引用): |
ブレークスルー死亡は,50-64歳ではこの年齢グループの死亡者の 20% 前後で,65歳以上だと 50% 前後。 65歳以上で,つぎを比べてみよう:
<ワクチン不接種/接種未完了者が死亡する割合> ミネソタ州の人口は 556.4万人。 65歳以上は,これの16.3%で,90.7万人。 このうちワクチン接種完了者は 79.9万人となっているので,ワクチン不接種/接種未完了者は 90.7 − 79.9 = 10.8万人。 65歳以上の死亡数をn万人とし,このうちワクチン接種完了者の割合をrとする。 割合を 50% として,r= 0.5。 このとき,ワクチン接種完了者の死亡数とワクチン接種をしていない/完了していない者の死亡数は,ともに n× 0.5 万人。 よって,
ワクチン不接種/接種未完了者が死亡する割合 = (n× 0.5) ÷ 10.8
数値は,「ワクチンを打った方が死亡しにくい」を示す。 しかし,「ワクチンを打った方が死亡しにくい」とはならない。 「65歳以上のブレークスルー死亡は 50% 前後」は,「ワクチン接種完了が確認された者が 50% 前後」だからである。 死亡者のうちワクチン接種を完了していることが確認されなかった者の割合が,pだとしよう。 このとき,r= 0.5 + p で計算することになって: ,
ワクチン不接種/接種未完了者が死亡する割合 = (n× (0.5 - p) ) ÷ 10.8 |