Up 「コロナ」騒ぎのサイクル──「オミクロン株」から 作成: 2021-11-30
更新: 2022-03-17


    2021-11-30
    新型コロナウイルスの新しい変異株の発見が,26日に報じられた。
    それは「オミクロン株」と命名された。

    変異株が現れると,各国政府は「水際対策」を発動する。
    しかしこのときには,変異株に感染している者が既に多数入国している。
    そしてこの時代,鎖国みたいのが成るはずもない。
    「水際対策」は,穴だらけになる。

    かくして,変異株はまたたくまに拡散する。
    ウイルスの増殖はすさまじいこと,そして新型コロナウイルスの感染は空気感染であることを,想起せよ。

    実際,政府も「水際対策」でどうにかなると思っているわけではない。
    政府の肝心は,一生懸命対策した形をつくること (アリバイづくり) である。
    そうすれば,失敗をひとは「しょうがない」と受け取る。
    そうしなければ,失敗をひとは「対策が甘い」「不作為」と非難する。

    「水際対策」は,ナンセンスである。
    しかしどんなふうにナンセンスであるかの記録は,しっかり残しておきたいところである。
    というわけで,変異株拡散の観察をいまから開始するとしよう。


    2022-03-17
    昨日,政府が「まん延防止全面解除」を発表した。
    「コロナ」騒ぎのうちの「オミクロン」場所は,これで一応幕ということになる。

    「オミクロン」場所は,「1日の新規感染者数5万8千人」「病床使用5割超」を踏まえた「まん延防止全面解除」となったところが,せめてもの収獲である。
    この解除は実質「ただの風邪」宣言ということになるからである。

    しかしひとは,つぎの変異株で「ただの風邪」を振る舞えるものやら。
    大いに見ものである。