Up 不明とは，ブレまくるということ : 要旨 作成: 2020-12-15
更新: 2020-12-15

      読売新聞, 2020-12-15
    GoTo 年末年始停止
    全国で28日〜来月11日
    東京・名古屋 先行し除外
    　政府は14日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、国の観光支援策「Go To トラベル」事業について、28日から来年1月11日まで全国一斉に停止することを決めた。 27日までは、札幌、大阪両市に加え、東京都、名古屋市を目的地とする旅行を事業の対象から外す。
    政府が方針転換
    　政府はこれまで、事業の全面停止に否定的な立場を取ってきた。 全国で感染が収まらない状況を踏まえ、方針転換した。
    　菅首相は対策本部で「年末年始にかけて、これ以上の感染拡大を食い止め、医療機関の負担を軽減し、皆さんが落ち着いた年明けを迎えることができるよう、最大限の対策を講じる」と述べた。
    　有識者でつくる政府の新型コロナ対策分科会は11日、感染状況が2番目に深刻な「ステージ3」にあたる地域での事業の一時停止や、帰省の延期を提言していた。 今回の政府対応はこれを踏まえたものだ。 来年1月12日以降に事業を再開するかどうかは、「その時点での感染状況などを踏まえ、改めて判断する」(首相)。 予約済みの旅行のキャンセル料は国が補償する方針だ。
    　‥‥‥
    　一方、首相は14日の対策本部で、都道府県が営業時間の短縮に応じた飲食店に協力金を支払う場合、年末年始期間は国の支援額を1か月あたり最大120万円に倍増する考えを表明した。 支援額を引き上げることで、店が時間短縮に応じやすくする狙いがある。
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    新型コロナ感染は，抑えるというものではない。
    付き合うものである。
    なぜか。
    そもそも，抑えられるものではないからである。
    そして抑えられないものを抑えようとすれば，途方もない人災になるからである。

    大衆の多数派は，この途方もない人災の大きさに目が向かない。
    マスコミの情報操作に乗せられてしまっているからである。
    そして，「しかたがない」を言える程度の被害で済んでいるからである。


    「病床逼迫」問題のソルーションは，新型コロナがせいぜいインフルエンザ並みの感染症であることを認め，新型コロナに対する「２類感染症相当以上」の指定をやめることである。

    政府は，新型コロナについて，ずっと不明のままでいる。
    不明とは，自分が不明であることに意識が向かわないことである。
    こうして不明には，勉強に向かう契機が無い。
    ここが，不明の厄介なところである。

    不明の報いは，《ブレまくる》である。
    政府は，GoTo 全面停止に否定的な立場を翻したことで，Goto を批判する側と GoToを歓迎する側の両方から，見識の無さをなじられる者になった。
    さて，この先どれほどの支持率を保っていけるやら。


    不明とブレまくりの一方で，政府は，補助金支給にすっかり慣れたふうである。
    そして国民も，これにすっかり慣れた。
    「３回の補正予算で財政支出161.1兆円」の額は，今日ひとを驚かせるものではない。
    「税収55兆円程度」を聞かされても，相変わらずひとは，支出は税収で賄われるもんだと思っている。

    「正念場」「勝負の○週間」のつぎは，新たな「正念場」「勝負の○週間」である。
    新型コロナは「終わらない戦争──馬鹿な戦争」である。