Up <正義>の手先 作成: 2020-08-27
更新: 2020-08-27


    新型コロナは,自粛警察,帰省警察,マスク警察等を現した。
    これら警察は,「ヘイト」として批判される。
    しかし,「自粛せよ」「帰省を控えろ」「マスクをせよ」は知事や「専門家」たちの指示であり,これら警察はこの指示を実現させようとする行動である。
    権力が行う分には正義になり,個人が行う分にはヘイトになるというだけのことである。

    実際,知事や「専門家」たちにしても,大衆の警察行動を当て込んでいるわけである。
    指示は,指示違反に対する警察行動と合わさって一つである。
    このとき,違反取り締まりに本物の警察を用いるのは穏やかでないし,法的理由づけが要る。
    大衆が自ら警察をやってくれるのが,指示する側にとっては最良なのである。


    知事や「専門家」の指示と大衆の警察行動は,正のフィードバックの関係にある。
    知事や「専門家」は,大衆の中からの「違反をしっかり取り締まれ」の訴えをバックに,指示に自信をもつ。
    大衆は,知事や「専門家」の指示をバックに,警察行動に自信をもつ。

    しかしヘイトの増長は,社会不安になる。
    また,人・社会・国への幻滅気分を世に蔓延させる。
    こうして政府は,「ヘイトはやめよ」の声明を出すことになる。
    火付けを好き放題にさせておいて,消して回るというわけだ。
    この矛盾を「マッチ・ポンプ」と謂う。

    マスコミも,反ヘイトを訴える。
    これも,欺瞞である。
    実際,マスコミのエネルギーは,ヘイトである。
    マスコミは,ヘイトをことばのオブラートに包んでいるだけである。
    やっていることは,警察である。