Up 災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候 作成: 2020-05-06
更新: 2020-05-06


災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候。
死ぬる時節には死ぬがよく候。
是はこれ災難をのがるる妙法にて候。
            良寛

    災難に逢う時節に災難に逢わない営みを立てることは,無理なことである。
    この無理をやれば,より大きな災難になる。
    よって,災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく,となる。
    災難は,忌避するものではなく,適応するものだ──ということ。


    感染を嫌がって逃げるのではなく,さっさと感染してしまう──これがソルーションである。
    ウィルスに感染しないよう家に閉じ籠もる生活は,ばかげている。
    そんなことは続けられることではない。
    そして,そんなことをしても,ウィルスには感染する。
    ウィルスはすさまじく数が多く,どこにも侵入しどこにも潜伏するほどにすさまじく小さいのである。

    実際,発症者がはじめて出た時は,既にウィルス感染が蔓延している時である。
    行政の緊急事態の言いつけを守っている「心正しき者」も,とっくに感染を経過している。
    体に無害な程度に,自分の体の中でウィルスの繁殖を許しているのである。

     註: ヘルペスウィルス感染症からの治癒は,ウィルスが体から無くなることではない。 ウィルスは潜伏して残る。
    この<潜伏して残る>は,ヘルペスウィルスに特別と考える理由はない。

    かくして,ウィルスは自分の体の内にあり,そして内から外に出たり外から内に入ったりしている。
    発症は,感染した状態ではない。
    発症は,ウィスルの繁殖力が体の抵抗力を上回っている状態である。
    よって,高齢者や持病持ちの者が,重症化しやすい。
    そしてこれを防ぐ手立ては無い。


    ひとは「災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候」に逆らい,「自粛」をやる。
    そして,とんでもない災難に逢っている。
    生活崩壊である。
    しかも「自粛」は,ただのナンセンスである。
    ウィルスは既にひとの体の中にあるのだから。