Up <個体/主体>の終わり 作成: 2015-01-02
更新: 2017-10-19


    死ぬとき,<個体/主体>は消滅する。
    一方,<個体/主体>の消滅は,死とイコールではない。

    <個体/主体>は,<自動>修飾機能の現象である。
    よって,「<自動>を以て自足」が成るときは,<個体/主体>は消滅することになる。

    老化は,《行動に占める<自動>の割合が大きく,逆に<個体/主体>の割合が小さい》症候群を,徐々に現していく。
    この症候群が,「ボケ (痴呆)」と呼んでいるところのものである。

    「植物状態」は,<個体/主体>消滅」の一つのケースである。
    ただし,「植物状態」は,脳の生理が保たれている状態なので,<個体/主体>の回復の余地を残している。

    「脳死」も,<個体/主体>消滅」のケースである。
    この場合は,文字通り脳が死んでいるので,この先<個体/主体>が現れることは,ない。