Up AI アナロジー 作成: 2023-04-22
更新: 2023-04-22


    「なぜ わたしは わたしなのか」の論考は,本質的なことをそうでないことから分けることが肝要になる。
    後者は,論考をミスリードするものだからである。

    本質的なことをそうでないことから分ける方法は?
    それは,論考を論理的にすることである。

    この論考は,機械論をやることになる。
    なぜか?
    論考は,論理の操作である。
    そして論理の操作は,論考の対象を論理機械にすることなのである。


    今日ひとは,格好の機械論をもてる。
    AI がそれである。

    いまの AI は,人間の脳神経系と学習法を模してつくられたものである。
    その方法が,「ディープラーニング」である。
    AI がうまくいっているのは,「ディープラーニング」が「人間の脳神経系と学習法」のエッセンスそのものだからである。


    動物脳は,<わたし>をつくる。
    動物の<動く>には,<わたし>が要るのである。
    人間を模した AI ロボットは,これと同様になる──<わたし>をつくる。

    AI ロボットの<わたし>は,「なぜ わたしは わたしなのか」の問いを発するまでになる。
    実際,<わたし>が「なぜ わたしは わたしなのか」を発するのは,言語知能であり,これ以上でも以下でもない。
    「なぜ わたしは わたしなのか」のことばのコンテクストをビッグデータで AI に食わせれば,AI は「なぜ わたしは わたしなのか」を人間と同じように使えるようになるのである。