Up <物>──時空の科学 : 要旨 作成: 2017-11-17
更新: 2018-07-14


    <このわたし>の不思議は,「なぜ,この時・この場所に?」である。
    時空の無限の中の一点がたまたま<このわたし>であることが,不思議なのである。

    なぜ,この時・この場所に?」の問いは,時空の科学に属する。
    「時空」の科学に無知の(てい)で考えるものにしてはならない。

      「無知の体」の例が,哲学・宗教である。
      ──「独我」とか「幽体」とか「輪廻転生」を言い出す類。


    時空の科学は,<物>が<存在>になるところである。
    この科学は,端的に,「物理学」である。

    <このわたし>の不思議から物理学に向かうのは,当てがあってのことではない。
    ただの「暗闇の中の手探り」である。
    一方,物理を押さえておくことは,最低限のことである。
    これをしないのは,話にもならないわけである。