Up 「動物」の捉え方 作成: 2018-05-13
更新: 2018-05-13


    <個>の概念が立つのは,「動物」からである。
    一方,「動物」は,<個>が立たないものから<個>が明瞭なものまで,グラデーションで考えるものになる。
    <個>の論は,このグラデーションを理解していないと間違う。
    即ち,哲学をしてしまうことになる。


    「動物」は,「多細胞動物の進化/系統」で考えることになる。
    生物学の知見は,つぎのようになっている:

( 和田・佐藤 (1993) : 科学 63(4))

    最初の分岐が「側生動物」になっていて,これの進化の末端にカイメンがある。
    このカイメンは,<個>が立たない。
    即ち,体制が襟鞭毛虫のコロニー状であり,<細胞のコロニー>という存在様式と連続するふうになっている。

    命令中枢 (「脳」) の出現も,進化の連続模様 (グラデーション) で考えるものになる。
    命令中枢が現れるのは「左右相称動物」の系統からである。
    クラゲ,イソギンチャクの食餌行為は,命令中枢が無い反応連鎖系であり,この点で,食虫植物が虫をとらえる動きと同じである。