Up <このわたし>とは何か : はじめに 作成: 2018-05-11
更新: 2018-05-11


    命令中枢 (「脳」) を以て動く存在は,<わたし>をもつ。
    <わたし>にとって自分は,<このわたし>になる。

    <わたし>は,<このわたし>を問う立場になる:
      なぜ わたしは わたしなのか
    ここで,「立場になる」の言い回しは,「実際に問う」と区別するものである。
    例えば,ミミズは「なぜ わたしは わたしなのか」を問う立場にある。

    ミミズの例が引っかかるのなら,思考実験的に,人の言語を持たせた AI を考える。
    この AI は,「なぜ わたしは わたしなのか」を問うことになる。

    こうして,<このわたし>という存在は,外からこれを見る分には何の不思議もない。 ──論理のうえから,それは存在しなければならない。
    これが不思議になるのは,自分を「なぜ わたしは わたしなのか」の立場に措いたときである。 ──このときは,存在の理がどう考えられるものやら,さっぱりわからない。

    論考しても問題の周囲をグルグル回るだけになる趣ではあるが,とりあえずどんなグルグルになるのかを押さえてみることにする。