Up 地熱発電=自然破壊 : 要旨 作成: 2023-07-08
更新: 2023-07-08


      NHK NewsWeb, 2023-06-29, 19:13
    山中で掘削工事中に水柱が噴き上がる 北海道 蘭越町
    北海道蘭越町の山中で29日午前、地熱発電に向けて行っていた掘削工事中に水柱が噴き上がり、工事を行っていた会社が噴出を押さえる作業を行っています。
    蘭越町によりますと、29日午前11時半ごろ、近くにいた人から町役場に連絡があり、消防や町などが現場を確認したところ、山の中で高さ数十メートルの水柱が噴き上がっていました。
    町によりますと、これまでにけが人はおらず、有毒なガスも検出されていないということです
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      NHK NewsWeb, 2023-07-07, 02:47
    北海道 蘭越町の蒸気噴出 \“非常に高濃度のヒ素\”が検出
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    6月29日、北海道蘭越町湯里の山中にある地熱発電に向けた資源量調査の掘削現場で数十メートルの高さまで蒸気が噴出し、6日夜の時点でも噴出が続いています。
    掘削工事を行っていた「三井石油開発」は6日夜、7月3日と5日現場の敷地内で採取した水から非常に高い濃度のヒ素が検出されたと発表しました。
    このうち、5日採取した水には1リットルあたり15.9ミリグラムのヒ素が含まれていて、これは国が定める飲料水の基準の1590倍にあたるということです。
    会社では、これらの水を水道水や農業用水として使われていない近くの沼に放出するなどしているということです。
    ただ、現場周辺の川ではこれまでに農業用水の基準の1.8倍のヒ素が検出されていて、会社では噴出している蒸気にもヒ素が含まれているおそれがあるとして引き続き周辺の住民に注意を呼びかけるとともに町や消防などの関係機関と対応を協議しています。


      NHK NewsWeb, 2023-07-07, 19:21
    噴出した蒸気から高濃度のヒ素 健康被害は?今後の対策は?
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    現場の敷地内では、当初から硫化水素の成分が検出されており、近くの川で行った水質調査では農業用水の基準値を上回るヒ素が検出されました。
    周辺では川の水が白く濁る現象が確認され、町は一部の農家に対し、取水を控えるよう呼びかけています。 こうした事態を受けて、会社は4日夜、住民を対象とした説明会を開きましたが、住民からは農業などへの影響を懸念する声が相次ぎました。
    当初、会社側は体調不良などを訴えている人はいないとしてきましたが、あとになって発生時に現場にいた女性が硫化水素中毒と診断されていたことを明らかにしたうえで「住民の不安をあおることを避けるため公表を控えていた」と説明しました。
    町によりますと7日までに、この女性を含む3人が体調不良を訴えているということです。
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      註: 白い蒸気,周りの樹の葉が白く変色,川が白濁──の「白」は,二酸化ケイ素鉱物が主成分。


    「クリーンエネルギー」が唱えられるのは,「クリーンエネルギー」と称して事業を起こせば,金が入ってくるからである。
    「クリーンエネルギー」は,クリーンであるわけではない。
    実際それは,自然破壊・生態系破壊である。

    「クリーンエネルギー」産業は,この自然破壊・生態系破壊を隠蔽しようとする。
    実際,ひとから「自然破壊・生態系破壊の事業」と見られたら,事業として成立しない。
    当初の「有毒なガスも検出されていない」の発表とか,「住民の不安をあおることを避けるため公表を控えていた」は,当然そうなるというものである。

    問題は,そこではない。
    問題は,ひとは「被害」を「人的被害」でしか考えない,ということである。
    他の生き物を考えることをしない,ということである。。
    実際,「水道水や農業用水として使われていない近くの沼に放出しているからだいじょうぶ」の論理になるわけである。

    水道水や農業用水を心配する住民は,地熱発電事業を招致した本人であるから,まだ「自業自得」でよい。
    しかし,地熱発電事業を招致したわけではない放水流域や沼の生き物は,「とんだとばっちり」である。