Up 通信の自由がセキュリティ・ポリシーに優先 作成: 2009-01-08
更新: 2009-01-08


    セキュリティ対策は,通信の自由の保守と対立するものになる。 すなわち,セキュリティ対策をやりやすくしようとして考え出される措置は,通信の自由を犠牲にするものになる。
    「セキュリティあっての通信の自由」と言いたいところだが,これは程度問題である。

    伝染病対策がこれの喩えになる。
    強制隔離が措置になるもの,行動制限が措置になるもの,就業制限が措置になるもの,法的制限のないもの,といろいろである。
    例えば,麻疹 (はしか) は法的制限のない伝染病であり,麻疹 (はしか) が発生した学校は状況を見て措置を考えることになり,一律の対応というものは設けていない。

    大学の中でウィルス感染が疑われるコンピュータの形跡が発見されたとき,これを見つけ出して駆除するか,そのままに放置するかは,管理者によって違ってくる。 管理者の何が違ってくるかというと,「ウィルス感染」の考え方および「プライオリティ」の考え方である。