Up 依存症商法 作成: 2009-05-01
更新: 2009-05-01


    麻薬商法は,麻薬依存症の人間をつくることから始める。
    麻薬依存症になった者は,以降ずっと麻薬を求める者になる。
    世界を麻薬依存症にできれば,これは世界制覇である。

    世界制覇を目指すタイプのベンチャー企業は,<便利>という麻薬を使う。
    世界に<便利>を見せて,これを択ばせる──従来型を捨てさせる。
    世界は,「従来型に後戻りできない」という形の<便利>依存症になる。
    これは,世界がこの企業に依存して生きる者になったということである。

    例えば,バイオ技術で世界の穀物市場を制覇することが可能になる──これをやる企業Aが現れる。
    Aは,「Aが生産する種子を使う方が便利だ!」の状態をつくる。
    みながこの<便利>をとる。 ──従来型を捨てる。
    従来型の種子がなくなり,Aの種子が種子のすべてになる。
    すなわち,種子はAが独占する。
    つぎにAは,この独占体制を利用して,自分のいろいろな私欲を押し通そうとしてくる。