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デザインの対象とする「自由」
作成: 2007-09-12
更新: 2007-09-12
「自由」のデザインの一つとして,「国立大学における教育・研究の自由」のデザインを考える。
「自由」は,管理・統制が反照的に顕すところのものである。
──すなわち,管理・統制は,個の多様性とぶつかる。 この衝突で,「個の多様性」という現実が意識の対象になる。 そして,「個の多様性」の扱いは「自由」問題の形をとる。
「教育・研究の自由」は,「管理・統制」の所在の区別により,つぎの区別が立つ:
組織が行う「教員の教育・研究を管理・統制」に対する,教員の教育・研究の自由
教員が行う「学生の学習・研究を管理・統制」に対する,学生の学習・研究の自由
「自由」のデザインで対象とする「自由」は,この二つである。
註 :
上の2つに加えて,「行政の管理・統制に対する教育・研究の自由」も論理/可能性として考えられるが,「法人化」の国立大学では施策において行政と大学執行部が一体になっているので,このカテゴリーはここでは考えないことにする。