Up モジュールの実現形 作成: 2007-09-12
更新: 2007-09-12


    「自由」のデザインは「個の多様性の解発」のデザインであり,そしてそれはつぎのデザインである:
      個が自分の好きにできる。
       しかも,これが先に向けて開いている。

    これはつぎの方法で実現できる:
      親ウェブサイトに,子のウェブサイトのゲートウェイ・ページをつくる。
      子は,自分のウェブサイトを設ける。

    全体を一つのシステムと見たとき,「子のウェブサイトをモジュールにする」がこのシステム設計の方法になっている。


    では,モジュールである「子のウェブサイト」は,どのように実現されるものか?
    これについては,つぎのような段階が考えられる:


    システムには,これらの異なる段階のものが混在する。

    「混在」それ自体は,システムの欠点ではない。 これも「個の多様性」の現れである。
    ただし,個人サイトの内容の質が真に問われてくる状況では,技術難度/表現自由度の高い段階へ進む必要が出てくる。 これは「メディア・リテラシー」の問題であり,「個の多様性の解発」のデザイン──すなわち「自由」のデザイン──の問題に必然的に含まれてくる問題である。

     註 : 自由主義は,個を「自由な主体」にしようとするので,組織論としては個の能力に対する要求度がひじょうに高いものになってしまう。 教育 (特に学校教育) に高い位置づけがなされるのも,この理由による。