Up 集団心理による斉一行動 作成: 2007-09-19
更新: 2007-09-19


    「コンピュータの人支配」はつぎのように進行する:局面の一つひとつは「特に問題なし」として看過される。
    「コンピュータの人支配」は「特に問題なし」の積み重ねで進行し,気がついたときには強固/強大なものにできあがっている。 (これは,支配の進行の一般的形。)

    特に問題なし」に疑問符をつけることは,情報システム管理者にとって (そして,一般ユーザにとっても) そんなに難しいことではない。問題は特に見えにくいというわけではない。 しかし,現実は,「特に問題なし」となってしまう。
    なぜか?

    特に問題なし」になるのは,「トップダウンで決められた斉一行動には従う」の集団心理が働くからである。 ──トップダウンで「この情報システムを導入・運用する」「情報システム運用に関するこの規程を制定する」の指令が降りると,「この指令に従わねばならない」が集団心理になる。


    「コンピュータの人支配」の芽をその都度摘めるためには,それぞれが (特に情報システム管理者は),「コンピュータの人支配」に反応する者──「コンピュータの人支配」を指摘する者──でなければならない。 そしてそのためには,つぎのことを理解し自らを戒める者でなければならない:

      トップダウンでは,ひとは集団心理で斉一行動をとる