Up 歴史を押さえることの必要性 作成: 2007-09-28
更新: 2007-09-28


    同じものでも,それについての歴史を知っていると知らないでは,見え方がまったく違ってくる。 科学的知識の有無,経験の多寡によっても,見えるものが決定的に違ってくる。

    情報システムを使う/使わされるとき,その「使う/使わされる」の意味は,ひとによってまったく違ってくる。
    自分にとっての意味は,普遍的/一般的ではない。 これを自分で相対化することができないと,普遍化/一般化の過ちを犯してしまう。
    そして,相対化できるようになる方法は,歴史や科学の知識をもつこと,そして経験を積むことである。


    本論考は「コンピュータの人支配」を主題化する。 このことばの受け取り方は,上に述べた意味で,人によってずいぶんと違ってくるが,ここでの「コンピュータの人支配」は,国立大学にインターネットが入ってきてからの歴史を念頭において考えられるところのものである。
    そこで,この歴史を簡単に押さえるところから論を始める。