Up 道具のお仕着せ 作成: 2007-09-17
更新: 2007-09-17


    「システムが所与になる」のタイプの一つに,「お仕着せ」がある。
    自分がよいと思うものを,みなが使うものとして決める。 自分の尺度で組織のシステムを定める。
    「自分にとってよいものは,他の者にとってもよい」の思いがあるわけだ。

    「お仕着せ」は多くの場合善意から発するが,その善意はつぎのことを考えない独善である:

      自分の好都合は,他人の不都合。
      自分にとってすこぶる具合のいいものは,他人には絶望的に不具合。


    不都合・不具合を強いることは,著しくは,敵対的な人間関係を組織の中に発生させてしまうことになる。
    また,システムに合わせるために不都合・不具合を強いるのは,「本末転倒」の構造である。
    お仕着せは,人為的に起こしている「コンピュータによる人支配」である。