Up 道具に対するつくる側と使う側の意識の違い 作成: 2007-09-06
更新: 2007-09-06


    業務/組織管理のシステムをつくる側と使う側とでは,システムに対する意識が違っている。

    システムをつくる側は,「基本機能以外はほどほど」の道具としてシステムをつくる。 受注・製作・納品にわたって,コスト・収益のバランスの意識が貫徹している。 完璧なもの,絶対君臨するものをつくるという意識は,持っていない。
    実際,つぎのような自問自答をしてシステムをつくる:

      こんなんでいいかなあ
      これに手をつけるのは,すごく複雑にしてしまう (泥沼に入ってしまう) から,やめよう
      神経をすり減らし,自分の体を壊すのは,割の合うことではない
      こんなところで,手を打つとしよう
      ちゃんとできていないところは,ユーザの方で適当にカバーしてくれるだろう

    一方,システムを導入して運用する側は,組織が即これに従わねばならないものとして,システムを見る。 (すなわち,完璧なもの,絶対君臨するものとして,システムを見る。 システムに対し,<人のつくったもの>という見方はしない。)
    「ちゃんとできていないところは,適当にカバーする」ではなく,このシステムに身丈を合わせることをユーザに求める。