国立大学の場合は,従来,教員がネットワーク管理者を兼務してきた。
この管理業務の負担をいちばんの問題と定めるとき,「アウトソーシング」の発想に進む。
しかし,アウトソーシングがネットワーク管理のソルーションだと思うのは,間違いである。
アウトソーシングは,教育・研究ツール/環境としてのコンピュータ/ネットワークの活用性を著しく弱めるものになる。
アウトソーシングは,裏返った「管理者本位」であり,「本末転倒」である。
註 : |
ただし,「アウトソーシング」のいちばんの論点は,「言論の自由の保守」である。
すなわち,ネットワーク管理のアウトソーシングは,「大学執行部によるネットワーク支配」の意味になる。
よって,もし大学執行部が自分たちに向かう批判を封じ込めたいと思うタイプの者であるならば,ネットワークは「自由な言論のツール/環境」としては使えなくされる。( 言論・情報の統制)
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