Up 「セキュリティ」ビジネス 作成: 2008-02-23
更新: 2008-02-23


    IT企業は,「セキュリティ」バブルにビジネスチャンスを見る。
    「セキュリティ」商品をつくり商売しようとする。
    そしてこの関係において,「セキュリティ」ビジネスは「セキュリティ」バブルを演出していることにもなる。

    「セキュリティ」ビジネスは,セキュリティが実現・達成しないことで成り立つビジネスである。 セキュリティは着実に高まっていくが,このことに対し彼らは
      依然危ない
      新たな危険が発生している
    を言い続けねばならない。

    よって,消費者の方は,「セキュリティ」ビジネスが言ってくることを,
      ビジネスとして言っているのだ
      程度問題・トレードオフを無視した言い方をしているのだ
    と受けとめるのが正しい。


    この構造の理解は重要である。
    「この分野だから,消費者は企業を 100%信用してかかってよい」というものはない。 「ウィルス対策ソフト」も例外ではない。

    問題構造の確認:
      危険が言われるとき,つぎの2通りの警戒がある:
      1. 言われている危険に対する警戒
      2. 危険を言っている者に対する警戒