Up 「セキュリティ」と内部統制の関係 作成: 2007-10-16
更新: 2007-10-16


    ネットワークの最高の「セキュリティ」は,ネットワークを停めることである。 「セキュリティ」は,「使わせない」と通ずる。 使い勝手をよくすることは,セキュリティ・レベルを下げることである。

    「身内の者の使い勝手を高める一方で,よそ者の利用を遮断する」という方針/方策も,立つときと立たないときがある。 実際,ほとんどの場合,セキュリティで警戒しなければならない者には内部者も入ってくる。 (内部者を専ら警戒対象にしたセキュリティというのも,あり得る。)

    だれでも「使い勝手とセキュリティのバランス」を言う。 しかし,ひとはどうしても自分の都合を考える。 実際,「使い勝手とセキュリティのバランス」は「ユーザの都合と管理者の都合のバランス」として実現されている,と見ることもできる。 いまの社会は,「失敗責任・説明責任・責任追及」が独り歩きするようになっている。 みながこれにビクビクして,ガードを固くする。 「セキュリティ」もこれに倣う。 失敗しないために,セキュリティを高める。