Up 「コンピュータ室」の代替にはならない 作成: 2008-06-26
更新: 2008-06-26


    「コンピュータ室」は,素人目には,コンピュータが並んでいるだけの部屋に見える。 コンピュータ全体が一つのシステムになっていて,そのシステムのチューニングに長い時間と多くの労力が費やされてきていることが,わからない。

    コンピュータ室での一斉授業は,ユーザ管理ができていて,各端末が同じように動くことが条件になる。
    これが実現されているのは,これを実現している者がいるからである。すなわち,コンピュータ室の管理運営者である。
    学生に自分のコンピュータをもってこさせ,ケーブルにつないでも,それは端末としては動かない。

    また,管理者は,授業者の要望をきいて,端末への新しい機能の追加,機能の調整ということも,行う。


    さて,学生のパソコンを端末にするとき,それのチューニング作業やメインテナンス,トラブルシューティングは,だれが行うのか?
    管理者が引きつづきやるとしたら,その作業はこれまで以上にたいへんなものになる。 ──特に,パソコンの機種・OS がまちまち (マルチベンダ) だったら,まったくのお手上げになる。

    そこでこの場合は,チューニングが予めなされている同一のパソコンを学生に買わせるという形になる。
    しかし,これも解決にはならない。
    チューニングミスをやっているかも知れない。
    コンピュータは,トラブルを起こす。
    学生がチューニングを変えてしまうような操作をやってしまうかも知れない。
    アップデートも必要になる。

    重要:
    「コンピュータ室」の第一義は,「コンピュータのことで学生に経済的負担をかけない」ではない。 「このような形にしないとコンピュータの授業はできない」が,第一義である。