Up 「管理・統制」の経営論とビジネス 作成: 2008-02-14
更新: 2008-02-14


    ここしばらく,グローバル企業経営主義を中心におく「改革」が政策的に進められていた。 グローバル企業経営主義の経営論が声高に唱えられ,この経営論に実体を与えることを内容とするビジネスが盛んになる。

    この経営論のキーワードに「トップのリーダシップ」「戦略」がある。 トップは強いリーダシップで組織を戦略的に編成し,戦略的なシステムを導入し,そして経営に成功する。 これが,ストーリーである。

    このストーリーでは,「管理・統制」が肯定的な意味になる。 有能なリーダによる「管理・統制」はよい,というわけだ。 こうして,自分のことを「有能なリーダ」を思う者は,組織の管理・統制で自分の手腕を発揮しようとする。

    「法人化」の国立大学は,この組織観/世界観を正しいと信じ,これに自分を合わせることに腐心する。