Up 雑多・雑然を受け入れる (一律を退ける) 作成: 2007-10-17
更新: 2007-10-17


    情報システム管理の射程に入ってくるものは,雑多・雑然の貌をしている。
    雑多・雑然は,トラブルのもとであり,またトラブルの本体を見えにくくする。 そこで,管理者は自ずと雑多・雑然を整理したい気持になる。
    雑多・雑然の整理のいちばん簡単な形は,一律にするということである。

    一律化は,成功しない。
    実効しないばかりでなく,功罪の罪の方が強く現れてくる。
    なぜか?

    管理しようとしている対象は,一つの複雑系である。 「雑多・雑然」は,複雑系の貌である。
    雑多・雑然を退けるとは,貌を退けること。 これは不合理である。 不合理なことは,やっても実効しないし,またやれば害をもたらす。

    必要なのは,管理対象になっている複雑系を理解すること。
    重要:「雑多・雑然」には意味がある。