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電話がつながる仕組み
従来電話
作成日: 2000-08-25
修正日: 2000-08-25
(日経コミュニケーション, 2000.8.7., p.103)
発信者の加入者交換機 (LS) は,相手先電話番号情報が入った IAM (initial address message) を,共通線を使って接続先交換機に転送する。
各交換機は IAM を受信後,入出力回線を結びつけ(回線接続),次の交換機に IAM を転送する。
IAM を受信した交換機は,転送先となる交換機の信号局コードを,相手先電話番号から割り出す。
対応表は,各交換機が保持する。
着信側の加入者交換機が IAM を受信すると,該当する加入者回線に対して,呼び出し音を鳴らすように指示。
同時に,発信側の電話に対して,呼び出し音を送る。
この際,着信側 LS は発信側 LS に対して,共通線信号網を使い,相手先を特定したことを示す ACM (address complete message) および呼び出し中だという状態を示す CPG (call progress message) を送る。
着信側が受話器を取ると,着信側 LS は,入出力回線を接続すると同時に,発信側 LS に対して受信者が応答したことを通知する ANM (answer message) を送信する。そして両者の間で通話ができるようになる。