Up | 「オブジェクト指向」 | 作成: 2004-11-27 更新: 2021-03-17 |
開発は,原始的な物から始まり,高度な物の実現・多様な物の実現へと進む。 高度化の内容は,属性の追加と機能の追加である。 多様化は,従来型の成果を継承しつつ分岐することである。 そこで,求められるプログラミング言語は,つぎの2つがやりやすいものである: この言語によるプログラミングは,これから開発しようとする物を宣言することから始まる。 開発は,ゼロからスタートするのではなく,これまでの到達点からスタートする。 そこで,最初にすることは,従来の成果で使えるものを import することである。 それから,属性,機能をだんだんに付け加えていく。 従来の成果の import ──プログラムではこれは,既存モジュールの「import」である。 物を宣言する──これは,「クラス」の宣言である。 属性の追加──これは,「アトリビュート (属性)」変数の導入である。 アトリビュートは,データ型をもつ。 データ型は,データを代入することで決定される──代入したデータの型が,このアトリビュートのデータ型になる。 機能の追加──これは,関数の定義である。 関数は,「メソッド」と呼ばれる。 「物の属性」は,プログラムでは「クラス.属性」である。 「物の機能」は,「クラス.メソッド」である。 クラスの宣言,アトリビュートの導入,メソッドの導入は,このスクリプトを書くことである。 このスクリプトを,ファイルとして保存する。 このファイルを,「モジュール」と呼ぶ。 クラスも,1つのデータ型である。 データ型がクラスの変数を導入するとき,この変数を──「クラスの実現」と見て──「インスタンス」と呼ぶ。
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