われわれは,“代入”を
《代入枠に対する一定の規則の適用》
というように,定式化する──この規則を“代入規則”と呼ぶ。“記号列の直接代入”は,これの特殊になる。いま
G=(NV,TV,P,S)
G=(NV,TV,P,S)
とする。
“代入枠”は,NVの部分で定義され NVに値をもつ関数各々に対して考えられる──このように身分づけられた関数を,シェマ関数と呼ぶことにする。
即ち,NVの部分で定義され NVに値をもつ関数σに対し,つぎの条件を満たす
{(x1,x1),・・・・,(xn,xn)}⊂TV*×TV*
(xi は互いに異なる)
は,σをシェマ関数とする代入枠であると言う:
各 i=1,・・・・,n に対し,
Xi∈NV, Xi∈NV
で,
を満たすものが存在する。
そして,“(シェマ関数σに関する)代入規則”とは,各代入枠 {(x1,x1),・・・・,(xn,xn)} に対して代入の方法を一つ定める規則のことである。──それは,記号列:
φ=U1η1U2η2・・・・UpηpUp+1
で,条件:
- ηj全体は,xi全体と一致する
- 各Ujの中にTV\TVの要素は現われない
を満たすものに対する代入規則であるが,xi に対するxi の直接代入とは限らない。
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