Up 3.3.2 証明,定理  


 公理シェマ(§3.2.3)の集合Aに対する“仮定Aからの演繹",“仮定Aの下での証明”は,単に“演繹",“証明”と呼ばれる。

 証明可能なGの文を,定理と呼ぶ。

 公理は定理である。また,演繹は,定理を句とするテクストである(しかし,定理を句とするテクストが演繹であるのではない)。

 以降,
    文の集合Σに対するΣ├φは,公理全体の集合をAとするときのΣ∪A├φのことであると約束する。
──なおこのとき,文ψに対する{ψ}├φを,ψ├φと略記する。また,Σが空集合のときのΣ├φを,├φと書く。├φは“φは定理”の表現になる。