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4.1 帰納的集合のシステムという形での,理論の定義
われわれは,理論を,有限集合のシステムとして定義してきた。そしてシステムの要素を有限集合にとどめるために,“生成”を方法としてきた。理論の定義がかなり込み入ったものになったのは,このためである。
実際,システムの要素となる集合を帰納的集合まで許し,“有限集合主義”から一歩自由になることにすれば,各種プロダクションをおもてに出さずに済ませることができ,理論の定義はかなりシンプルになる。以下,この定義を示す。