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6.3.3 自由変項,束縛変項
一つの文の中の二つの括弧:
a=‘(’と,それの右方向にあるb=‘)’
が互いに対応するということを,つぎのように定義する。
aとbを両端とする記号列の中に現われる全ての括弧(aとbを含む)に対して,aからbへ番号 0,1,2,・・・・を順にふる。番号全体の集合をMとし,関数
p:M ─→ {1,−1}
をつぎのように定義する:
p(n) =
1 (番号nの括弧が‘(’のとき)
−1 (番号nの括弧が‘)’のとき)
そして,aとbが互いに対応する括弧であるということを,つぎのプログラムが
s=(bの番号)
の状態で終了することと定義する:
変項xは,∀と連結しているか,あるいは条件:
それの左方向に記号列‘(∀x)’がある;
この記号列の右隣りにある括弧‘(’に対応する‘)’は,xの右方向にある
を満たすとき,束縛変項であると言う──そうでないときは,自由変項であると言う。