Gの上の文変形システム
U=(
S,
D) は,以下のようになる:
-
Gのシェマシステム
S=(
G,σ,
R) では,
-
G=(
NV,
TV,
P,
SEN) は,
-
NVは,命題論理のNVに
TVR :変項シェマ記号の生成に関する
TRM :項シェマ記号の生成に関する
を追加したもの。
-
TVは,命題論理のTVに
tvr : 原初変項シェマ記号
trm : 原初項シェマ記号
[,]: 括弧
↓ : 代入記号
nf
を追加したもの。
-
Pは,命題論理のPに,
式,項の生成(註1)
SEN→(SEN)[(TVR)↓(TRM)]
SEN→ nf[(TVR)]
TRM→(TRM)[(TVR)↓(TRM)]
変項シェマ記号の生成(註2)
TRM→ (TVR)
TVR→ TVR1
TVR→ tvr
項シェマ記号の生成(註3)
を追加したもの。
-
シェマ関数σは,命題論理のσに
を追加したもの
-
代入規則Rは,以下のもの:
-
代入枠が
SENs,
TVRx,
TRMt,
SENs,
TVRx,
TRMt
に対する
であるとき,(s[x↓t]) には,sの中の自由なxにtを直接代入することでsから得られる記号列(式)を,直接代入する。
-
代入枠が
TRMs,
TVRx,
TRMt,
TRMs,
TVRx,
TRMt
に対する
であるとき,(s[x↓t]) には,sの中のxにtを直接代入することでsから得られる記号列(項)を,直接代入する。
-
代入枠が
TVRx,
TVRx,
SENnf[x],
SENs
に対する
であるとき,(nf[x]) には,
(i) sがxを自由変項として含まないときは,s自身;
(ii)sがxを自由変項として含むときは,(∀x)s
を直接代入する(註4)。
-
代入枠が TVRx,
TVRxに対する
であるとき,右に↓のないxには,xを直接代入する。
-
代入枠が TRMt,
TRMtに対する
であるとき,左に↓のないtには,tを直接代入する。
-
Dは,命題論理のDに同じ。
(註1) これの意味は,次節で明らかになる。
(註2) したがって,
(tvr),(tvr1),(tvr11),・・・・
が,変項シェマ記号の全て。
(註3) したがって,
trm,trm1,trm11,・・・・
が,項シェマ記号の全て。
(註4)‘nf'は,“not free”の‘n',‘f'をとったもの。代入枠 {(x,x),(nf[x],s),・・・・} の下で nf[x] に代入されるのは,文sに対して《sが変項xを自由変項として含むときは,これを (∀x) で束縛する》という処置を施して得られる文である。この文においてxは自由変項でない。
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